『何も咲かない寒い日は下へ下へと根をのばせ。やがて大きな花が咲く』
マラソンの高橋尚子選手の座右の銘です。
厳しい冬練は試合もなく、ある意味単調なトレーニングの毎日です。
そして、成果が目に見えないものが多いものです。
厳しい冬練をがんばっている野球少年へ ・・
特に最後の夏をあと半年後に迎える高校2年生へ・・
~冬練の詩(うた)~
冬のない春はないし夏もありません。
夏に大輪の花を咲かせたければ・・
今はただただ根を下に下に・・
そして、太く太く・・
こんな練習をしていて意味があるのだろうか。
もう走れない・・
もう体が動かない・・
もうがんばれない・・
辛くてたまらない。
そんな事も思うかもしれません。
そんな時・・
君の眼には見えないかもしれないけど
根っこは成長しています。
夏に咲く花は・・
半年後・・
高校2年生は高校野球最後の夏を迎えます。
君達は一人一人自分だけの花を咲かせます。
それは、グラウンドなのかベンチなのかスタンドなのかはわかりません。
『置かれた場所』で咲くのです。
でも、今はまだ
『置かれた場所』ではなく
『グラウンドの中の場所』
を目指してがんばるのです。
そこをがんばるからこそ・・
そこを目指すからこそ・・
『置かれた場所』で咲けるのです。
その時に冬の根の強さを想い出すでしょう。
君達が今、下に太くしている根っこは
地中で他の仲間の根と絡み合い強い強い【絆】となっています。
辛くて倒れそうだと思っても、周りの根が君を倒さないようにとしてくれています。
辛いのは一人じゃありません。
辛くなったら上を見るのでもなく・・
下を見るのでもなく・・
横を見てください。
そこには『仲間』がいます。
そういう『共有』した気持ちが仲間を想う『共優』に変わります
そういう『共有』した気持ちが最後の夏の大会で仲間が勇気をくれる『共勇』に変わります。
冬に厳しい練習を共にしたからこそ、仲間との最後の夏があります。
今はその時まで根を深く深く・・
そして、太く太く・・
夏は思っている以上に早くやってきます
私も自分の子供が高校野球を終えたころを考えると・・
この『冬』というこの季節が一番穏やかな気持ちでいられたような気がします。
春になると嫌でも
『高校野球最後の終わりの日』
が頭をよぎります。
春の大会・・
夏の抽選会・・
いつもは早く始まってほしいと心待ちにしていた高校野球が・・
今年だけは時間が止まってほしいとさえ感じていました。
『高校球児』でいられる時間はあっという間です。
『高校球児の親』でいられるのもあっという間です。
夏は・・
思った以上に早くやってきます。
~年中夢球~
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